年間8万点もの新刊が出版される中、つい数年前に話題作を世に出した出版社までもが続々と破たんしている。もはや良い本を出せば売れるというのは幻想で、本の洪水にのまれないように売る戦略、売り場の改革が必要ではないか。また、将来の読書人口を増やすために、教育の役割も重要だ。流通と教育の面から、出版不況を抜...
読書猿というメールマガジンがあった(本当のことをいうと今もある)。 年数で10年を超えて、冊数で数百冊程度ではあるけれど、 最初の頃に取り上げた本など、記憶は鮮明に見えてどこか頼りなく、 手を伸ばせば届くかといえば、それも堆(うずたか)く積もった本を取りのけて、 いくらかの足場を拵えることができるか...