臣民根性の行き着く果て―「戦時犬猫供出」 - 読む・考える・書く

先の大戦時の嫌な話の一つに、犬猫の供出というのがある。 例によって記録がほとんど残っていない(恐らく敗戦時に廃棄された)ため事件の全体像がはっきりしないのだが、時系列を辿ってみると次のようになる。 ■日中戦争時からあった予兆 まず、この事件の予兆を示すような出来事として、1940(昭和15)年2月、帝国議会...