失踪の社会学:親密性と責任をめぐる試論

著者:中森 弘樹

発売日:2017/10/14

出版社:慶應義塾大学出版会

ISBN:4766424816

数千人が「失踪」していく国・日本 何が起きているのか?

2014年:1924人、2015年:1803人、2016年:985人——。この社会から消えていく失踪者の数を推測するデータである。 まったく着目されてこなかった数字が「失踪」を読み解く鍵になる。 「行方不明者は年間8万人以上…」と表現されることが多い。これは正確ではない。多くの場合、行方不明者はすぐに発見されているからだ。 ...