著者:ダニエル・カーネマン
発売日:2014/06/20
出版社:早川書房
ISBN:9784150504106
ブームになったので、なにか政策が失敗するたびにナッジだのパターナリズムだのの用語を持ちだして賢しげに「こうすればうまくいくのに!」とコメントする人も多い。 (ナッジやパターナリズムは、思い込みを利用して成果を出すための仕組み。 ナッジ: なにか得する行動をするような仕掛けをつける。たとえばトイレの小...
ちょっとまえ、面白い記事をツイッターで拝見した。 企業の採用担当が、面接時に見ているポイントを端的に表現したものだ。 曰く、「事実と意見を分けて説明できるかは圧倒的に重要で、これができない人はかなり厳しい。」とのこと。 クローズな勉強会などで話をしたら好評だったのでブログに書きました / 面接時に見て...
こんにちは、ブクログ通信です。 2017年ノーベル賞が発表になってから1月がたちました。今回、多くの人に衝撃を与えたのはやはり文学賞でしたね。カズオ・イシグロさんはいまだ関連報道が続いていて、書店でも毎日飛ぶように本が売れています。 ノーベル賞発表の日以降、文学賞だけでなく物理学賞や経済学賞の関連作も発...
世界は数字であふれている。政治家の支持率から健康食品が病気のリスクを下げる確率まで、ニュースや広告を介して、新たな数字が次々とわたしたちに届けられる。しかしながら、その数字がどのようにつくられ、どのような意味を持つのかを真に理解することは容易ではない。特に、数字の送り手に悪意がある場合には注意が...
人を動かすルールをつくる――行動法学の冒険 作者: ベンヤミン・ファン・ロイ,アダム・ファイン 出版社: みすず書房 発売日: 2023/5/18 わたしたちは法律や条例などのルールに囲まれて生きている。そして、それらの多くがわたしたちを深刻な危害から守ってくれていることは間違いない。だがその一方で、何らかの理由でル...
去年おもしろかった本5選お願いします、ちょうどキンドルもセール中なので | マシュマロ ついにマシュマロで言われてしまった。 年末年始はイタリア旅行で忙しかったので*1、後で書こうと思っていたのだが。 しかしコロナで暇している人の多い今がベストタイミングなはず。 【目次】 2019年に読んだ本 ホモ・デウス 残酷...
情報系の学生さんなどが株をやってみたくなるというのはTLを見ていてもよくあることだと思います。 しかし、情報系の方が予備知識なく株や為替の取引に手を出そうとすると、ついつい時系列データをニューラルネットワークにぶちこんで予測をはじめたりなど、気がつけばコンピュータ占星術の世界に突入してしまうことが多...
yyasuda 大阪大学 大学院経済学研究科准教授 1980年東京都生まれ。2002年東京大学経済学部卒業。2007年プリンストン大学よりPh.D.(博士号)取得。政策研究大学院大学助教授を経て、2014年4月から現職。 専門は戦略的な状況を分析するゲーム理論。最近の主な研究テーマは、現実の市場や制度を設計するマーケットデザイン...
新しい&流行っているサービスということで、Web業界の著名人の方々も数多く質問を受け付けて、それに答えまくっていました。 その中で、本に関する質問に答えているものがあったので、それを自分用にまとめてみました。 たくさんあったのですが、ビジネス関連本に絞ってみました。(ちょっと定義あいまいですが汗) 実...
はじめに 本稿は、拙書のエンジニアリング組織論への招待~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリングに関する参考となる書籍を企画意図とともにあげていく試みです。できる限り、専門書ではなく平易な文体の書籍を参考としてあげていきますので、このあたりを深掘りしたいなと思ったら、その箇所のみの参考書籍を...
Books worth reading, recommended by Bill Gates, Susan Cain and more | ideas.ted.com ビル・ゲイツやティム・バーナーズ=リーやダニエル・ピンクなど名立たる TED 講演者が勧める本あわせて52冊を紹介するものだが、こういうリストは面白い。しかも、ちゃんとテーマ毎に分けられているのもありがたい。 これがいい...
2018年01月02日00:47 同業者や友人におすすめしたい2017年のベスト本たち http://narumi.blog.jp/archives/73864493.html同業者や友人におすすめしたい2017年のベスト本たち 年末に「2017年買ってよかったもの」を公開したので、さらに本もご紹介。仕事で読んだ本も多いので同業者の方とか、友人にぜひ読んでもらいたい...
橘玲の『「読まなくてもいい本」の読書案内』を読んだので、感想とメモをまとめておく。 この本、タイトルは『「読まなくてもいい本」の読書案内』だが、実際には「読まなくていい本」はほとんど紹介されていない。紹介されているのは、当たり前の話かもしれないが読むべき本だ。他の読書案内本と異なっているのは、”こ...
Guardian が21世紀最高の本100冊を選んでいるので、その邦訳リストを作ってみた。やはり小説が多いのだが、評論やノンフィクションも入っている。 リストを見ての感想は、Guardian は確か映画についても同じ企画をやってたと思うが、それと同様に「21世紀」というくくりなのに2000年発表の作品がいくつも入っていて、正...
すごいノンフィクションは、一冊で常識を一変させる。目から鱗を叩き落とし、世界の解像度を上げる。積み重ねた事実の上に立たせ、偏見という壁の向こうを見せてくれる―――ノンフィクションには、そんな力がある。 ここでは、常識をアップデートし、偏見をとっぱらい、世界をクッキリと見せてくれる、「これはスゴい!」...