なぜ自然選択は、私たちをこれほど多くの精神疾患に対して脆弱なままにしたのだろう? これは価値のある問いであり、これに答えようとする試みによって、精神疾患に対する私たちの理解は深まるはずだ。これが、本書のシンプルなテーマである。 「エピローグ」p.449 というわけで、『なぜ心はこんなに脆いのか』を読んだ...
2013年11月02日16:00■ たまには小説とか漫画じゃなくて知的な本を読みたい。おすすめを教えろ 2 名前: かかと落とし(三重県)[sage] 投稿日:2013/10/19(土) 23:33:27.91 ID:UUwnLAgk0 広辞苑 4 名前: クロイツラス(西日本)[] 投稿日:2013/10/19(土) 23:35:24.03 ID:jrkKNk8r0 宇宙関係の本は良いぞ 話が広大すぎる 5 ...
やっと腑に落ちた。 なぜ生き物が競争以上に協調を尊ぶのか。 著者の環境変動説は、木村資生の中立進化説に匹敵する進化論の補強となるだろう。 と同時に、改めて確認した。 経済学というのは生物学の一部門なのだ、と。 本書「強い者は生き残れない--環境から考える新しい進化論」は、進化において今まで最も不可解だっ...
タイトル通りなわけだが。先日、とあるコンサルの個人面接で珍しい質問をされた。 「じゃあ、最近"俺ってスゲー"と思ったことは?」 思いつかず焦った僕は、最近まとめた去年の読書冊数を伝えた。質問に答えた瞬間社員さんの反応が「微妙」であることを悟り、しかるのち軽薄な自分を恥じた。 全然すごくねーよアホ。 コ...
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法、橘玲 僕の好きな作家である橘玲さんの新刊がでていたので、今日さっそく買って、さっそく全部読んだ。 結論からいうと大変面白い本だった。 おそらく橘玲の社会論、あるいは人間論の中では最高の出来栄えではないだろうか。 橘玲の現代社会論の集大成のようで、それでいて最...
読書はダイビングに似ている。活字の海に飛び込んで、深く、深く、潜っていく。水底を流れるモノに触れて、ゆっくりと浮上する。そしてページから顔を上げたとき、目にする世界がまったく別の姿になっている。いい読書とは、そういうものだ。モノの見方や考え方を変え、あなたを一回り大きな人間にしてくれる。 利己的な...
本当の良書とは、内容が何らかの形で自分の血肉になり、引き出しをいくつも増やしてくれるようなものだ。 そのような良書は、得てして何十年前も昔の本に多い。何十年も読まれ続け、検証され続けてきた理論や法則は、たとえ現代では通用しなかったとしても知っておくだけの価値がある。 もちろん、相対的にヒット率は低...
私の課題図書的読書リスト 秋の夜長に読書タイムを繰り広げるための読書ネタです。 有名ブログ『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』で特集される本は私にとって、人生の課題図書的な扱いになっています。たくさん記事はあれど今年の6月に見かけて以来、ちょっとずつ追いかけているこちらの記事。追...
それは、原因があるから結果があるのではなく、“結果”があるから“原因”が帰納されるということ。ここを間違えると、ナチスドイツの優生学みたいな無茶苦茶なことになる。 「キリンの首が長くなったのは、高いところの植物を食べる為」 ではなく 「キリンの首が長かったので、高いところの植物を食べることができたので生...
記事名そのまま。SFが好きなのに科学ノンフィクションを読んでない人をみると「現代の最先端科学なんて、どれもほとんどSFでめちゃくちゃ面白いのにもったいない!」と思う。こんなことを考えたのも昨日、オービタルクラウドを最近出したばかりのSFジャンルをメインに執筆している藤井太洋さんのASCII.jp:ITとと...
夏になるとなぜか出版社や書評サイトが活発化するわけでして、色んな人が色んな切り口でオススメ本を推薦してくれます。 この「虐殺器官」は話題作ですし、やたら面白いですので、オススメの本として上げる人も少なくないのではないかと思います。 このエントリは、そんな「虐殺器官」の次に読んでほしいようなオススメ...
ドカ読み上等!若さに任せて読みふけろ、読むべき本を読み干すべし。 このリストは、以下の4500冊超の中から、読むべき100冊を選んだもの。だから、「大学新入生に薦める」というより、若かったわたしに読ませたいリストであり、もう若くないわたしが読むべきリストなのだ。しょうもない新刊ばかり追いかけて踊らされて...
何のために本を読むのかと聞かれたら、書くためだと答える。何のために書くのかと聞かれたら、知るためだと答える。何のために知るのかと聞かれたら、考えるためだと答える。答えは用意してあるのだが、聞かれたことは一度もない。 東京大学教授による『教養のためのブックガイド』が面白かった。 発起人の小林康夫教授...
今まで読んできて良かったなぁという本をまとめてみました。せっかくなので100冊をまとめて一挙公開です。趣旨としては名著を紹介する訳ではなく、考え方の上で参考になった本を紹介するという方針です。しかしロクに記録していないし記憶も定かではないので、本当に良いと思ったものでも抜けているものも多数あると思い...
これ読まなきゃ始まんない これさえ読んどけば大丈夫という小説 あなたの好きなジャンル、作家さんの作品で、 ・まずはこれを読むべきだ ・これはぜった外せない といった作品(本)を紹介してください。 あなたの主観を求めています。 例えば・・・ ミステリー好きでこれを読んでいないともぐり SFなら、この作品は絶...
橘玲の『「読まなくてもいい本」の読書案内』を読んだので、感想とメモをまとめておく。 この本、タイトルは『「読まなくてもいい本」の読書案内』だが、実際には「読まなくていい本」はほとんど紹介されていない。紹介されているのは、当たり前の話かもしれないが読むべき本だ。他の読書案内本と異なっているのは、”こ...
角征典さんのツイートで知った Amazon.co.uk: 100 Books To Read In A Lifetime だが、英アマゾンの編集者が選んだ「一生のうちに読むべき100冊」リストである。 少し前に米アマゾン選定「一生のうちに読むべき100冊」邦訳リストを作ったが、こちらのほうが本のカテゴリ分けがされていて意図が見えるのが好感が持てる。 ...