論理学をつくる

著者:戸田山 和久

発売日:2000/10/10

出版社:名古屋大学出版会

ISBN:9784815803902

『理論から学ぶデータベース実践入門』の間違いを指摘する

『理論から学ぶデータベース実践入門』という本を読んでいて、2章の論理学の説明に多くの誤りを見つけたので指摘しておく。 この本はデータベースについての技術書であり、数学書ではないのでこれらの誤りがこの本の価値を完全に損なうとは思わない。しかし、述語論理に基いてリレーショナルモデルを説明するという趣旨...

宿題を終わらせる『論理哲学論考』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

ようやく読めた。岩波青で適わなかった宿題が、やっとできた。新訳はとても読みやすく、かつ、驚くだろうが理に適ったことに、横組みなのだ。 そもそもこれは、どういう本なのか、なぜこれが20世紀最大の哲学書なのか、そして、ずっとたどり着けなかったラストが、なぜ「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」で...

妖怪弱者のための水木しげる「妖怪」元ネタ入門 - 廿TT

妖怪リテラシーの格差問題 このエントリを書こうと思ったきっかけはこれだ。 水木しげる絵の元ネタ - Togetterまとめ このまとめ自体は大変すばらしいもので、私は感謝とともに感動すら覚えた。 問題はこれにつけられたコメントだ。 はてなブックマーク - 水木しげる絵の元ネタ - Togetter ☆が比較的多くつけられたコメ...

論理学は思考の「高地」トレーニング」である/ロジック・アズ・ブロックバスター 読書猿Classic: between / beyond readers

論理学の良いところは、トレーニングの効果が絶大なところだ。 たとえれば、論理学は一種の「高地」トレーニングなので苦しいが、これによって思考の「心肺機能」がアップする。 思考が「息切れ」しにくくなる。そして「登坂力」が増す。 微細な違いに気付く力や、筋が混み入った話への感受性も高まる。 学術書の類や、...