新潮文庫の100冊を筆頭に、今年の夏も恒例『文庫祭り』が始まりました。今年の新潮文庫のサイトはこんな感じです。 さて、本を読むことの意義に関しては、昔からずっと議論されています。 本を読むには時間がかかる。これだけSNS(主にTwitter、Facebook)で小さい単位の情報に触れている人にとって、一冊の本は長過ぎる...
インターステラーはとてもドメスティックな映画だと思います。 外宇宙の冒険を描いた169分の顛末に至るまで、わたしの精神は地上から一ミリたりとも離れることがありませんでした。 Twitterの感想の方ではついつい「これはSFじゃない」などと書いてしまったのですが、これはまぁ、半世紀前から変わらぬ SF原理主義ブ...
もはやパロディになってしまっている感のある村上春樹の小説の様々な言い回しですが、デビュー作の、それも最初の1行が、まるで彼の作品を象徴するような一節になってしまっているということは、良くも悪くもそれだけこの最初の1行が読者にあたえたインパクトは大きかったのだろうなぁと思います。 「完璧な文章などとい...
村上春樹が7年前に書いた長編小説「1Q84」を昨日読み終えた(「騎士団長殺し」はまだ読んでいない)。読んでいてどうしても気になったのが、この本セックス多すぎない?もともと性描写の多い村上春樹小説だが、それにしても1Q84は多い。ところどころでやりまくりだ。挙句の果てには世間を騒がせる細身巨乳の女子高生作家...
By Noelas 2000年のスタートから13年にわたって書籍オンライン販売を行ってきた日本のAmazonが選んだ「オールタイムベスト小説100」が発表されました。過去13年間の販売数、カスタマーレビューの評価をはじめとする各種データをもとに選ばれた100作品にはいったいどのようなものが含まれているのか、一気にまとめてみま...
私は小説が大好きです。 いったい、何歳で本を手に取ったのか、具体的には覚えていません。しかし、まだ小学校に入る前から漢字が読めないなりに家にあった小説を手に取り、ページをめくり、本の匂いを嗅ぐのが大好きだった事を今でもよく覚えています。 社会人になってからは、本を読了していくペースがかなり遅くなり...