ベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルさんと、ハヤカワSFコンテスト出身の直木賞受賞作家・小川哲さんによる、SFマガジン史上に残る豪華対談が話題となり、発売前にもかかわらず増刷なったSFマガジン2024年6月号。本欄では、その対談全文をなんと無料で公開いたします! SFマガジン2024年6月号 定価...
日本SF界の注目作家・小川哲による巨編歴史小説『地図と拳』が第168回直木三十五賞を受賞した。日露戦争後からの半世紀、満洲のとある町という絶妙な舞台で、歴史・地理・風俗・文化の背景が緻密に描かれ、そこにダイナミックなドラマが展開するこの作品は、一読した読者を強力に惹きつけている。 この壮大な歴史ドラマ...
自分を偽ってでも誰かに認められたい「承認欲求」 ──『君が手にするはずだった黄金について』は、「僕」=小川哲を主人公とした連作形式の短編集。80億円を運用しインスタグラムに羽振りの良い暮らしぶりをアップするトレーダーの旧友や、偽物とおぼしきロレックスのデイトナを腕に巻く漫画家など、人に認められたいがた...